■日本代表にも朗報に
ボール支配率では川崎が上回り、神戸は守りに忙殺された。
そのため、神戸はなかなか攻撃に人数をかけられなくなってしまった。そんな中で、いくつものチャンスを作ることができたのは、前線でボールを受けてタメを作ったり、ワンタッチで裁いてサイドの選手や2列目の選手に落としたり、あるいは前線のスペースに走り込む選手を使ったりする大迫の存在があったからこそなのだ。
横浜FMとの最終節の戦いでも、優勝を決めようという横浜FMが攻撃を仕掛け続ける展開が予想される。
神戸がそれに対抗するためには、大迫の最前線での奮闘が不可欠だ。大迫の活躍によって神戸が勝利すれば、川崎の逆転優勝のために大きなアシストとなるだろう。同時に押し込まれる展開の中でチームを救おうとする大迫の姿は、開幕まで1か月を切ったカタール・ワールドカップを前に日本代表にとっても明るいニュースとなるはずだ。
第33節、等々力陸上競技場には日本代表の森保一監督も視察に訪れていた。