■鎌田や南野のライバル候補に名乗り
今回の香港戦だけで評価するのは乱暴かもしれないが、A代表デビューでいきなり結果を残したことは大きい。今後の中国代表戦、そして韓国代表戦でも結果を残し続ければ、海外組に割って入る可能性も高い。実際、過去にはEー1選手権からワールドカップ出場を掴み取った選手もいる。さらに、今回のW杯の登録人数は3名増えて26名となっている。このEー1選手権で結果を残すことは、W杯出場の第一歩となる。
西村は今回の香港戦でトップ下でプレーしているが、本来のポジションはFWだ。特に、セカンドストライカーが最も能力を発揮するポジションで、ベガルタ仙台時代にここで得点力を開花。CSKAモスクワに移籍するきっかけを作った。そしてロシアとポルトガルのクラブでプレーしたことで、海外の厳しさやプレーなどについて理解している部分も多く、そういう意味での経験も大きい。
現在所属する横浜F・マリノスでは、トップ下を中心に攻撃的なさまざまなポジションで起用されており、海外組も含めた日本代表でプレーするとなれば、鎌田大地や南野拓実(代表では主に左ウィング)、また田中碧などとの競争が考えられる。FWであれば、大迫勇也や古橋亨梧などとの競争が待っているだろう。ただ、アタッカーで考えられる選手が増えたことは、苦戦を強いられるであろうW杯のグループリーグを戦う上ではプラスになるかもしれない。