■自分が決めて勝たせると思っていた
「僕は試合に出ていない1年目でもシュート練習で“絶対に決めてやる”と思っていたし、“自分が決めて勝たせる”と思ってやっていた。それは、試合に出る出ないに関係ない。若いからこそ、勢いを出していいのかな。もっと“俺が”って選手が出てきたらうれしい」
こう話す小林の目は力強かった。チームを思い、なおかつ、自分に矢印を向け続けた来たからこその率直な思いだろう。事実、札幌戦で見せたゴール2つは、その気持ちを観る者に感じさせるものだった。
現在、プロ2年目の橘田健人が主力に定着。今季はここまでチーム4位となる1408分の出場時間を数えている。また、プロ入りしたばかりの佐々木旭は、登里享平が負傷離脱した影響もあって14試合に出場し、1122分の出場時間となっている。しかし、チームには他にも若手有望株がいる。そうした選手に期待しているからこその言葉であることは想像に難くない。
「自分が決めて勝たせてみせる」と言い切るチーム13年目のストライカーが、ヨドコウで勝利の雄たけびをもたらす。