■変わらぬ「第5代表」オーストラリア
こうしてジョホールバルで戦った日本とイランは、ともにワールドカップ出場権を獲得しました。フランス大会からアジア枠が「3.5」に拡大されていたおかげです。アメリカ大会予選でも、イラクと引き分けた日本は3位だったのですが、当時は枠が「2」だったので敗退となったのです。ワールドカップに出場したのは1位のサウジアラビアと2位の韓国でした。
フランス大会予選での順位も同じようなものでした。A組1位がサウジアラビアで、B組が韓国。両組の2位が日本とイラン。そしてプレーオフでイランに敗れたのがオーストラリア……。
あれっ? この順位って、24年後のカタール・ワールドカップ予選とまったく同じではありませんか!
両グループの首位がサウジアラビアと韓国で、2位が日本とイラン。そして、アジア連盟(AFC)に転籍したオーストラリアが第5代表……。
四半世紀経っても、アジアの勢力図はまったく変わっていないようです。