■試合後の拍子抜け
ところが、試合後のメルボルンは拍子抜けするくらいノンビリとしていました。
オーストラリア代表監督は元イングランド代表監督のテリー・ベナブルズ。イラン代表監督はブラジル人のヴァルデール・バドゥ・ヴィエイラでしたが、2人とも温厚な人物だったので試合後の記者会見は和やかな雰囲気でした。
そして、スタジアムから外に出てみると、オーストラリア人のファンたちは怒るでもなく、悲嘆に暮れるわけでもなく、「なんで、引き分けなのに予選敗退なんだい?」と話しながらのんびりと市内に向かっていました。アウェーゴール・ルールというものを知らなかったようです。
もっとも、ジョホールバルで岡野がゴールを決めた後、イランの選手たちはすぐにキックオフの準備をしていました。ゴールデンゴール方式だということを知らなかったのです。はたして、イラン選手は「アウェーゴール・ルール」は理解していたのでしょうか?