【日本代表考察】「今後の注目は選手の移籍問題」「久保建英はスコットランドやドイツも選択肢に」【6月シリーズ総括の激論】(7)の画像
久保は一番輝きを放てる場所を見つけられるか 撮影/原壮史

 日本代表の6月シリーズが終了した。4試合を戦い、2勝2敗。星勘定は五分だが、その中には課題や収穫など、たくさんの要素が詰まっていた。11月のワールドカップに向けて、この4試合をどう活かしていくのか。ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った。

■攻撃陣はユニット単位で交代を

――ワールドカップでの攻撃陣のやり繰りは、どうしたらいいでしょうか。

大住「絶対的な存在はいないにせよ、選手はそろっているわけだから、FWを第1セットや第2セットとユニットにして、試合ごとに入れ替えてもいいわけだよ。大迫勇也がいるとして、伊東純也南野拓実とで第1セットを組む。第2セットは堂安律古橋亨梧三笘薫というユニット。そうすれば、第1戦は大迫たち、第2戦は古橋たちでやればいい」

後藤「5人交代制なら、FWの3人を全員交代させることになるでしょうからね。普通に考えても、90分間同じメンバーでやらせるはずはない。やはり問題は、最終ラインと中盤をどうやり繰りするか。選手の回し方を失敗したら、ひどい目に遭う。ギャンブルだよ」

大住「インサイドハーフの人材は、もうちょっといないといけないかもしれないね」

後藤「やはりベストなのは、守田英正田中碧でしょ。今回シリーズを見て、原口元気もかなり使えるということは分かった」

大住「原口は状況次第で、すごく使えると思うんだよね。最後の30分でもいいし。あとは柴崎岳かな」

後藤「柴崎は最後の手段じゃないかな。現時点では中盤は遠藤、守田、田中の3人に板倉と原口を加えた5人で使いまわすイメージじゃないかな」

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