■物足りなさの残る選手たち

――南野拓実は、もっとやってくれてもよかったように思います。

後藤「チュニジア戦でオフサイドになったシュートの場面は、さすがの動きだった」

大住「予選終盤の頃と比べても、調子が良くなっている感じはした。全体がもっとうまく回っていれば、もっとできたと思うんだけど」

後藤「ちゃんと試合に出られるクラブにうまく移籍して、試合勘さえ取り戻せばね」

大住「パラグアイ戦を見た時はどうかなと思った鎌田大地も、他の試合ではまあまあの出来だった」

後藤「チュニジア戦の前半に、クロスが来た場面でシュートを決めていればねえ」

大住「鎌田を見ていると、やっぱり気が抜けているように感じるんだよ。気づくのが0.5秒くらい遅いということが、試合の中で何度かある。ボールがこぼれてきてから動くんだよね。あそこにこぼれそうだと、そちらに体重を少しかけておくだけでも違うのに、そういう準備がないんだよね」

後藤「ちゃんとした決定的なパスを出せるならいいけどね。このシリーズで、そういう場面はなかった」

大住「ワールドカップの登録メンバーが何人になるのか分からないけど、23人だったら難しい立場かな。柴崎岳は、予選の頃よりずっと良かったかな」

後藤「非常に無難にプレーしたし、若い選手が走り回るのを、後ろでうまくバランスを取っていた。だけど、インパクトを残したかというほどのものはなかった。柴崎らしい決定的なスルーパスとかはなかったよね」

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