■マッチアップ③:「日本が誇る欧州CB陣」vs「プレミア王者の万能アタッカー」

 最後の注目マッチアップは、日本のCBとブラジルのCFによって勃発するバトルだ。

 スタメン出場が確実視される吉田麻也は、今季の公式戦にて、1試合当たりのタックル数は0.7回とやや少ないものの、インターセプト数やデュエル勝利数では安定した数値を記録。

 出場が不透明な冨安健洋は、アーセナルにて、負傷離脱を経験しつつも安定したパフォーマンスを披露。その結果、タックル数、インターセプト数、デュエル勝利数で高い数値をマーク。特に地上デュエル勝利数では1試合当たり2.7回と、今回招集されたCBのなかで最高記録を叩き出している。

 また、シャルケの1部昇格に貢献した板倉滉は、インターセプト数にて1試合当たり1.4回をマーク。他の3項目でも安定したデータが見られた。

 一方、ブラジルのCFとして先発起用が予想されるガブリエウ・ジェズスは、今回紹介したブラジルの攻撃ユニットのなかで最も安定したデータを残した。特に空中デュエル勝利数は1試合当たり0.8と、他の3人に比べて突出している。

 また、ドリブル成功数は1.6回、キーパス数は1.4回と、マンチェスター・シティの最前線でその万能ぶりを披露した。

 このCFだけでなくWGもこなせるこのアタッカーを、日本のCBはどのように抑え込むのか。マークの受け渡しなどコミュニケーション能力も重要になるポジションであるため、そういった連携面にも注目したい。

PHOTO GALLERY ■【図表】「遠藤航vsネイマール」をデータで比較!日本対ブラジルで勃発する「3つの極上マッチアップ」とは?
  1. 1
  2. 2
  3. 3