キリンチャレンジカップ2022、日本代表対パラグアイ代表が6月2日19時キックオフで行われ、日本が4-1の勝利を収めた。この6月シリーズの初戦でアピールした選手は誰なのだろうか。今回は、パラグアイ戦の日本代表選手をC-〜A+の9段階で評価した。
■メンバーを大幅に変更で快勝
ワールドカップ出場に向けたサバイバルレースが始まっている。この6月シリーズの4連戦は強化試合でもあり、W杯メンバーの選考会でもある。各選手はこのシリーズでアピールしたいところだ。
パラグアイ戦では吉田麻也や遠藤航などの主力組もスタメン出場したが、初招集の伊藤洋輝や鎌田大地、原口元気や三笘薫などもスタメンに名を連ねた。
浅野拓磨のゴールで先制した日本は鎌田のヘディング弾で追加点。前半を2点リードで折り返すが、59分に失点。しかし三笘と田中碧のゴールが決まり、日本が4−1の勝利を収めた。パラグアイのコンディションは良くなかったとも言えるが、メンバーを変更しながらも4ゴールで勝利を収めたことは大きい。アピールできたメンバーもいたはずだ。
まずGKのシュミット・ダニエルはB+。失点シーンはシュートを放った方を褒めるべきだろう。抜群のセービングなど安定したプレーを見せた。現在、権田修一が正守護神となっているが、ここに割って入ってくる存在になってほしい。
代表デビューとなった伊藤はB+。いきなりのスタメン出場だったが、積極果敢な攻撃参加も見せていた。失点に関与してしまったが、総合的に見ても高評価だろう。
試合後の会見で伊藤は「完全に読まれていたので、あそこでCBがリスクを冒してまで縦パスを入れるべきじゃないなとは感じていました。二度とリスクを負わないようにプレーしていかなきゃいけないなと思いました」と反省を口にし、メンバー争いについては「まだまだ厳しい。メンバー争いは厳しい戦いなので、どうやってチームの勝利に貢献していくかをやっていきたいと思います」と話した。まだ代表1戦目。今後の飛躍に期待したい。
谷口彰悟と吉田麻也、中山雄太はBだ。中山は積極的な上がりで前田大然のヘディングでのチャンスを作った。ただ、まだ長友佑都の後継者としては物足りなさもある。圧倒的な存在感を発揮し、長友の存在を脅かしてほしい。