■リーグ戦で初の連勝を飾った千葉だが…
6月5日に行なわれるJ2リーグ第20節で、首位・ベガルタ仙台とぶつかるジェフユナイテッド千葉は、5月29日の19節で水戸を退け、今シーズン初の連勝を飾った。2試合連続の複数得点も初めてだ。
4月に合流したブラジル人FWチアゴ・デ・レオンソが、18節の長崎戦で初得点を記録した。水戸戦ではFWブワニカ啓太が、レオンソとのコンビネーションからシーズン初得点をあげている。
また、昨シーズンは試合出場のなかったFW川又堅碁が、17節の試合終了間際にピッチに立った。MF田口泰士という右足のキッカーを擁し、リスタートに強みを持つ千葉にとって、高さのあるFW陣がコンディションをあげているのは頼もしい材料だろう。
その一方で、水戸戦では右ウイングバックの米倉恒貴が前半途中で交代した。左右両サイドのウイングバックを担った福満隆貴も、80分過ぎに負傷交代した。
ユン・ジョンファン監督が右ウイングバックに誰を指名するのかは、仙台戦のポイントになるだろう。仙台の2列目左サイドを担う氣田、高精度のクロスを持つ左SB内田裕斗とのマッチアップで劣勢にまわると、試合の主導権そのものを握られることになる。
また、リバウンドメンタリティも問われる。J2対決となった水曜日の天皇杯2回戦で、千葉はツエーゲン金沢に逆転負けを喫したのだ。
開始8分に櫻川ソロモンのヘディングシュートで先制したが、ラスト15分で引っ繰り返された。78分と90+4分、豊田陽平に連続で得点を許してしまったのだ。
リーグ戦からスタメンを入れ替えていたとはいえ、主力選手が出場している。しかも、千葉にとってはホームゲームだ。リーグ戦3戦負けなし(2勝1分)で7位に浮上している金沢が相手だったとはいえ、仙台戦に不安を残す結果となっている。