【J2第19節プレビュー「仕切り直し」】“J3降格圏ギリギリ”20位・大宮アルディージャ、勝利後の霜田正浩監督「解任」&「相馬直樹新監督」の裏側!今こそ求められる「クラブビジョンの明確化」【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
相馬直樹新監督(大宮)   写真:森田直樹/アフロスポーツ
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■20位・大宮が監督交代へ

 J2リーグ第18節が行なわれた5月26日、大宮アルディージャが監督交代へ踏み切った。霜田正浩監督を解任し、相馬直樹監督の就任が発表されたのである。

 今シーズンの大宮は開幕から9試合勝利がなく、J3降格圏とその周辺をさまよっていた。霜田監督の去就はかねてから取り沙汰されていたが、25日の18節ではFC琉球を1対0で退け、3試合ぶりの勝利を飾っていた。一度は本人が辞意を示し、クラブが慰留した経緯があったものの、週末の試合まで中2日での監督交代となった。

 大宮のトップチーム強化は、原博実フットボール本部長と秋元利幸強化部長が担っている。ふたりはともに早稲田大学出身で、相馬監督も同様だ。相馬新監督と秋元強化部長は一学年違いで、大学時代のチームメイトでもあった。そうしたつながりが、新監督招へいの土台になったものとみられる。

 相馬新監督のタスクは、J2残留争いから抜け出すことだろう。4勝5分9敗で20位の大宮は、J3降格圏の琉球といわてグルージャ盛岡との勝点差が「3」で、19位の栃木とは勝点「4」差の位置にある。下位2チームと並走する流れを絶ち、僅差で競り合っている中位争いへ加わっていくことが求められる。

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