【サッカー日本代表“ブラジルと対戦“「6月の4連戦」】インサイドハーフも？EL優勝に大貢献・鎌田大地と堂安律の「起用法」、「大迫勇也不在」を“好機”に「カタールワールドカップシミュレーション」上田綺世、古橋亨梧、浅野拓磨、前田大然“4人のFW”の「使い方」【想定フォーメーション図】(2)

■大迫不在を好機にせよ

　前線では大迫勇也が招集外となった。コンディションが万全でないことによる招集見送りだ。

 ４－３－３でも４－２－３－１でも、最前線の候補になるのは上田綺世、古橋亨梧、浅野拓磨、前田大然の４人になる。

　ポストプレーもできる上田なら、大迫の出場時に似た攻め筋が可能だ。それに対して古橋、浅野、前田を起用する場合は、彼らのスピードと背後へのランニングを活用したアタックになる。

　アジア最終予選の日本は、主導権を握る戦いで結果を残していった。カタールＷ杯でも同様のスタンスをとるはずだが、現実的には押し込まれる時間が増える。カウンターを効果的に使うべきだ。すなわちそれは、スピードのあるＦＷを生かすことである。

　これまで出場機会の少なかった選手を起用できる意味で、大迫の不在は好機ととらえることができる。森保監督も「いろいろな選手に出場機会が出てくる。チーム力を上げる意味ではチャンスとも言える」と話す。彼らを起用しながらＷ杯仕様の攻撃を探っていくことは、６月シリーズの最重要テーマと言っていいだろう。