■新宿が苦しむプレー強度の差
新宿は、かつて大宮アルディージャやジュビロ磐田で活躍した上田康太やFC東京U-18からトップ昇格を果たし、その後、町田のレジェンド的存在だった森村昴太、さらに東京Vで長くプレーした澤井直人といったJ1、J2経験者をそろえたチームだ。GKの岩舘直は長く浦和レッズの控えのGKだった。
こうした有力選手を獲得した新宿は、関東サッカーリーグ1部をわずか2シーズンで通過し、昨シーズンの全国地域チャンピオンズリーグで優勝してJFLに昇格したのだが、JFLではいまだに勝利がなく(1分6敗)最下位と低迷している。
武蔵野戦もそうだったが、新宿は内容的には良い試合をしている。しかし、第8節までに7試合を終了して、得点はわずかに3点に留まり、そして、あっけなく守備を崩されて失点を繰り返している。
このあたりが地域リーグと全国リーグであるJFLとのプレー強度の差というものなのだろうか。相手ボールに対して安易にチャレンジにいって、かわされて一気にピンチを招くというのが今シーズンの新宿の負けパターン。守備の構築が急務だろう。
昨シーズンは、最終ラインの中央に柏レイソルや横浜F・マリノスで長く活躍した小林祐三がいて最終ラインを安定させていたが、その小林が昨年いっぱいで引退してしまったことも痛手のようだ(小林は現在はサガン鳥栖強化担当)。