さて、今シーズンはクリアソン新宿がJFLに昇格したのをはじめ、東京のクラブは全般的に好調のようで、大接戦となっている。J2リーグでは町田が第16節終了時点で6位だが、一時は首位争いに絡んでいた(東京Vも一時には首位を窺える位置にいたが、このところ失速して10位)。また、昨シーズンはJFLで17チーム中15位と低迷していた武蔵野は今シーズンは第8節終了時点で4位と上位に顔を出している。
■ダービーで貫録を見せた「先達」武蔵野
第8節の“東京ダービー”では武蔵野が3対0のスコアで新宿を破った。
試合の入り方としては新宿の方が上で、しっかりとパスを回してゲームを作り、また前線からのプレスをかけて、ボールを奪い切ることはできないものの、パスコースを限定して武蔵野にチャンスを作らせず、17分に左サイドの堀田稜が抜け出して枠内シュートを放つなどチャンスも作っていた。
ところが、28分に新宿のクロスを武蔵野のGK真田幸太がキャッチすると、すぐに右サイドハーフの川戸大樹にスローイング。そして、川戸がフリーになって抜け出してクロスを入れると、そこに得点源の石原幸治が飛び込んでGKをかわしてシュート。最後はファーサイドから飛び込んできた澤野康介がタッチして先制ゴールを決めた。
さらに後半に入って57分には相手GKのクリアしたボールを川戸がワンタッチでロングシュートすると、これが無人のゴール飛び込んで2点目。さらに80分にも左サイドの混戦から逆サイドにつないで、石原がダメ押しの3点目を決めた。
今シーズンの好調さを見せつけるかのような、前への推進力を生かした武蔵野の快勝だった。