■Uー21代表帰りの19歳・柴山が大宮のキーマンに

 20位の大宮は、消化試合数がひとつ少ない。15節のいわてグルージャ盛岡戦が中止(延期)となったからだが、ここ3試合は2勝1分けと勝点を積み上げている。最悪の時期は脱したようだ。

 11節のザスパクサツ群馬戦から、大宮はシステムを変更した。4-3-3から4-4-2へ軸足を移すことで、試合運びが安定した。GK南雄太は「守備が整理されてきました」と話している。

 13位の長崎とアウェイで対峙する今節は、柴山昌也に注目したい。プロ2年目の19歳は、U-21日本代表候補のトレーニングキャンプに追加招集された。11日に行なわれた全日本大学選抜との練習試合(35分ハーフ)では、4-3-3-の左ウイングで2本目に出場した。6月のAFC U-23アジアカップへ向けてアピールしたいところだったが、得意のドリブルから見せ場を作ることはできず、チームも0対2で敗れてしまった。

「結果がすべてだと思っていて、自分が出た2本目は負けてしまったので、自チームに戻って結果を残して、また呼ばれたいです」

 ここまでリーグトップタイの5アシストを記録している。

「アシストについては、去年より試合に出ている時間が長いので結果を出せていると思いますが、最後のところは課題です。霜田監督にも言われますし、ホントに得点にこだわってやっていかなきゃいけないと思います」

 システム変更も前向きに受け止めている。「4-3-3から4-4-2に変わって、フィットしてきている感じもありますし、自分は4-3-3のほうが少しやりやすい部分があったのですが、4-4-2もいい経験になっています。いろいろなシステムに順応していけるようにしたいです」と、意欲的だ。

 大宮はアウェイの長崎戦を終えると、18日に岩手戦(順延分)、21日にベガルタ仙台戦、25日にFC琉球戦と、ホームゲームが3試合続く。本格的な上昇曲線を描いていく第一歩として、長崎戦で勝利をつかみたい。

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