■クリーンシートの次は攻撃陣の覚醒が

 結果はスコアレスドローに終わる。59分、平戸太貴の左足シュートが左ポストを叩くなど、幸運に恵まれなかった。

 それでも、指揮官の表情に陰りはなかった。

「長い間無失点で抑えることができていなかったので、決め切れないのなら決めさせないことはしっかりできました」

 勝利から遠ざかっていた8節以降は、例外なく失点を与えていた。7節の大宮アルディージャ戦以来となるクリーンシートは、それだけに評価できるのだろう。

 攻撃ではアタッカー陣の覚醒が待たれる。8節以降は複数得点を記録していない。総得点も「17」と伸び悩む。ヴィニシウス・アラウージョと鄭大世が2点、中島裕希ドゥドゥ山口一真がノーゴールと、自慢のアタッカー陣がおとなしいのだ。ゴールを決めることで彼ら自身が勢いをつかむだけでなく、チームに勢いをもたらしたいところだ。

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