■5月7日/明治安田生命J1第12節 清水エスパルス 0ー2 川崎フロンターレ(アイスタ)
5月7日に清水エスパルスと対戦した川崎フロンターレ。この試合のMVPは1得点1アシストを記録したMF脇坂泰斗で異論ないだろうが、もう一人注目したいのが車屋紳太郎だ。文字通り、攻守でチームを下支えした。
この日のポジションはセンターバックだった。谷口彰悟が右、車屋が左でゴール前で清水の攻撃をシャットアウトした。左サイドバックもこなせるが、ジェジエウが長期離脱していることもあって、今季はセンターバックでのみの出場となっている。
先述したように、車屋は左サイドバックでのプレーもできるため、自ら持ち出したり縦パスを入れることができる。この試合では随所にそれを見せ、攻撃面でもチームに大きく貢献した。
この試合で最初に見せたのは、開始4分30秒の場面だ。一度左の佐々木に預けて受け取ると、浮き球で前線にフィード。これは、センターバックとボランチの間にフリーでいたレアンドロ・ダミアンにピタリと合う。ここからの展開で、マルシーニョらが左サイドでチャンスを作りかけた。
11分30秒過ぎには、自らボールを持ち上がった。相手陣内の半分まで攻め上がると、複数の相手選手が車屋に視線と重心を集中。そうして引き付けた状態で、左斜め前方にいた遠野大弥にパス。これはつながったかに見えたが、清水の選手がたまらず車屋にファールをしてしまったため、いい位置でフリーキックを得ることとなった。