■鬼木達監督「いろいろなことにチャレンジしてもらっている」
時にサイドバックのようにふるまうこともあった。後半、サイドでボールを持つとそのまま持ち上がり、相手陣内にまで侵入した。このポジションでもできるだけに、サイドを背にしたプレーにも問題がない。車屋がセンターバックであるがゆえの強みだ。
もちろん、守備も申し分ない。8分すぎに味方のボールロストからカウンターをくらった場面では、鈴木唯人がドリブルでゴールに迫るも、まずはコースを切ってサイドへ誘導。中に切れ込むか、あるいはシュートするかという鈴木の動きを見極めながら、そのボールをクリーンに外に出して見せた。
鬼木達監督は試合後に「センターバックも今はいろいろなことにチャレンジしてもらっている」と話したが、車屋がいるからこそできるチャレンジがある。リーグ3連覇に向け、7番の活躍がその原動力となる。