■選手層充実の仙台が3連勝
今シーズン初の5連戦は、各チームの地力を浮き彫りにしている。
勝点を伸ばしているのはベガルタ仙台だ。5連戦のスタートとなった10節のFC琉球戦、11節のロアッソ熊本戦を2対0で制し、5月1日開催の13節はブラウブリッツ秋田を3対1で下した。順位表のボトムハーフに位置するチームとの試合が続いているが、しっかりと勝ち切っているのは評価できる。3連勝は今シーズン初めてだ。
新加入で得点源の中山仁斗が7節から欠場しているが、FW富樫敬真とサイドアタッカーの氣田亮真が4ゴールを記録し、攻撃を牽引している。秋田戦で6試合ぶりに先発した遠藤康も、テクニカルかつ芸術的な一撃を決めて4得点とした。
新加入選手も素早くフィットしている。韓国人CBのキム・テヒョン、ボランチの中島元彦がスタメンに定着した。秋田戦ではレアンドロ・デサバトが加入後初めてフル出場しており、バックアップ層も含めて戦力が整ってきた印象だ。
モンテディオ山形も、今シーズン初の3連勝を飾っている。
こちらは11節のホームゲームで大宮アルディージャを2対0で下し、12節はアウェイで徳島ヴォルティスに1対0で競り勝った。ホームに戻ってきた今節は、V・ファーレン長崎を2対0で退けている。好調の藤本佳希が19分に先制点をゲットし、81分に途中出場のデラトーレが2点目を流し込んだ。ブラジル人ストライカーは4試合ぶりの自身3点目だ。
取るべき選手が取っているだけでなく、守備の安定感が増している。この日は長崎のクリスティアーノに苦しめられたものの、3試合連続となるクリーンシートを達成した。再試合となる8節のファジアーノ岡山戦が敗戦のままながら、山形は5勝4分4敗の白星先行で5位に浮上している。