そうした意味で、“格下”相手の試合でなら攻撃パターンを再確認することができるし、また、実戦を通じて新戦力をチームに融合させるための絶好の機会にもなる。
勝手知ったるタイの地で、試合を通じて様々な組み合わせにトライすることができるのは、リカルド・ロドリゲス監督にとってはチーム強化のための貴重な機会と言っていい。
■組み合わせに恵まれた神戸
神戸はJ1リーグで依然として未勝利で、4月17日の試合で湘南ベルマーレが勝利したことによって最下位に転落してしまった。その神戸も、このACLでの戦いを立て直しのきっかけにしたいところだろう。
神戸が属しているJ組には韓国チームが入っていないうえに、上海海港が棄権したため、対戦相手は“格下”の香港の傑志(キッチー)と地元タイのチェンライ・ユナイテッドだけとなった。しかも、3チームによるリーグ戦となったため、暑さの中での戦いは4試合だけ。中2日での戦いが続くグループとは違って、試合間隔が開く時には戦術トレーニングを行う余裕もあるはずだ。ミゲルアンヘル・ロティーナ監督が就任した直後の神戸にとっては、一種のトレーニングキャンプのような2週間となるかもしれない。