浦和レッズとヴィッセル神戸は「強化合宿」唯一苦しいのは横浜F・マリノス【Jリーグ4チームの「立て直し」に使えるACL】(4)の画像
モーベルグが加入した浦和にとっては良い調整か 撮影:中地拓也

 2022年のACLが開幕した。日本から出場した3チームは、初戦で勝点を獲得したが、この大会出場のために前倒し開催となったJリーグでは、チームづくりに苦しんだ感もある。だが、アジアでの戦いは、チーム立て直しのきっかけになるとサッカージャーナリスト・後藤健生は指摘する。

■新戦力融合の浦和

 ACLの戦いは、当然、Jリーグの各クラブにとっては大きな負担になる。だが、“格下”相手の試合が多くなるACLグループステージでの戦いは、「対策」が十分なJリーグでの試合と違って、自分たちの狙った形通りの攻撃を仕掛けることができるはずで、それがチーム作りの一つのきっかけになる可能性もあるのである。

 同じようなことは、他のチームについても考えられる。

 川崎が蔚山と引き分けた直後に行われた試合で、浦和レッズはシンガポールのライオン・シティ・セイラーズ相手に4対1のスコアで圧勝した(1失点もDFのミスによるオウンゴール)。

 浦和は、Jリーグでは相手を圧倒する攻撃力を発揮できる調子の良い時の浦和と、攻撃がかみ合わない悪い時の浦和との振れ幅が大きく、成績も安定せず、10試合を終えて2勝4分4敗の10位と低迷している。ダヴィド・モーベルグやアレックス・シャルクといった新戦力も加わったが、やはり彼らがチームに完全に融合するまでにはある程度の時間が必要だろう。

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