【サッカー日本代表・対オーストラリア代表「決戦」】ワールドカップ出場への「2つのオプションフォーメーション」!“逃げ切る”ための「三笘薫・中山雄太」、“追いつく”ための「4-2-3-1」変更と「久保建英・旗手怜央」の投入【フォーメーション図】(2)の画像
久保建英と森保一監督   撮影:原壮史
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■4-3-3のオプションは左サイドの三笘と中山

 有観客で行なわれるオーストラリア戦は、独特の雰囲気に包まれるだろう。勝たなければならない重圧を背負うのはオーストラリアだが、日本もノープレッシャーではない。負けたら得失点差で3位に転落してしまう。ここまで最終予選に出場していない上田綺世は、先発起用されるとしても、いつも以上に心身をすり減らすに違いなく、どこかで交代させることになるはずだ。

 いくつかのオプションが考えられる。4ー3ー3のシステムのままで上田を下げ、南野拓実をCFへスライドし、左ウイングに三笘薫を起用するのは、可能性が高いものだろう。CFに南野を、左ウイングに三笘を置いてスタートしてもいいのだが、できる限りポジションを動かさないとの理由で避けた。

 守田英正田中碧遠藤航による中盤は変わらず、最終ラインも右から山根視来吉田麻也谷口彰悟で構成する。左SBは変更し、長友佑都に代えて中山雄太を起用する。

 中山と三笘による左サイドは、昨年11月のオマーン戦で機能性を確認できた。プレースタイルの嚙み合わせに優れていて、お互いの特徴をスムーズに生かすことができる。中山の起用には、高さをプラスする意味もある。

 日本のリードや0対0で終盤を迎えた場合、オーストラリアがパワープレーを仕掛けてくるのは想定内だ。ピッチコンディションによっては、もっと早い時間帯からロングボールを活用してくるかもしれない。相手の高さに対抗するためにも、中山の起用は選択肢に入る。

 相手が攻撃的な姿勢を強めてくれば、カウンターも効く。三笘の突破力も生かさせる。

 ロングボールの出どころへ圧力をかけるために、南野から林へのスイッチも想定される。リードを守るため、あるいは引分けで押し切るために、4-3-3から4-2-3-1への変更も考えられる。その場合は遠藤と板倉滉のダブルボランチとし、高さを加えつつセカンドボールを回収できるようにしてもいいだろう。

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