■トップ下に久保を起用する4-2-3-1も

 4-2-3-1への変更は、攻撃的なシフトチェンジにもなる。1点が欲しい時間帯に、4-3-3から形を変えるのだ。

 GK権田から右SB山根、右CB吉田、左CB谷口までは4-3-3と同様で、左SBに旗手怜央を起用する。ダブルボランチは守田と遠藤で、2列目は右から伊東純也久保建英、三笘の並びとし、1トップは南野だ。

 旗手が左SBに入ることで、左ボランチ守田、左サイドハーフ三笘と、川崎Fでプレーしていた3選手が揃う。左CBの谷口は、現在も川崎Fの選手だ。今回のように限られた準備で臨む試合では、互いのプレースタイルを知る彼らのような関係は有効活用したい。旗手は力強くボールを運び出すことができ、三笘とのスペースの使い分けも問題ない。

 久保のトップ下起用は、昨年9月の中国戦で成果をあげたものだ。所属するマジョルカではプレータイムを確保できている。ビッグマッチで仕事をする準備はできているだろう。

 ここで紹介したシステムと選手起用以外にも、様々なオプションが考えられる。大切なのはチームとしての最大値を引き出すことだ。誰と誰を組合せ、どのシステムに当てはめれば、自分たちの強みが生かされるのか。同時に、オーストラリア対策として効果的なのか。先発メンバーから選手交代まで、森保監督の采配が重要になる。

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