■連戦の影響か? 大分はいまだ勝利なし
J1昇格候補で苦しんでいるのは大分トリニータだ。2分2敗の21位でレノファ山口FCをホームに迎え、1対1のドローゲームに終わっている。
ボールを保持するチーム同士の対戦で、前半はシュートゼロに終わった。下平隆宏監督は「とくに前半、相手にボールを持たれて苦しい時間帯になった。それは想定していたことなのだが、思った以上に疲弊している感じがあった」と振り返る。
ルヴァンカップに出場している大分は、15日から中3日でこの試合に臨んでいた。新型コロナウイスの影響で開幕節が延期された影響もあり、2月27日のシーズン開幕戦(J2リーグ第2節)からミッドウィークに漏れなく公式戦が組まれてきた。下平監督が受けた「疲弊している感じ」は、過密日程の影響を指しているのだろう。
山口戦では後半に持ち直し、62分に呉屋大翔がワンチャンスを生かして先制した。ところが、わずか3分後に同点に持ち込まれてしまう。その後はスコアを動かせず、勝点1を分け合ったのだった。
15日のルヴァンカップに続いて得点を決めた呉屋は、「危機感を持ってやらなくてはならないというのが率直な感想。正直、今日の前半の内容を見ても、危機感が足りないからああいう展開になるのかなと。もう少しできることが、一人ひとりにあると感じている」と話す。
J2リーグ戦では複数得点がなく、リーグ屈指のボール保持率をゴールに結びつけることができていない印象だ。中3日で迎える23日のFC琉球戦で、流れを変えるきっかけをつかむことができるか。