■チアゴ・アウベスが60メートルクラスの超ロング弾!
後半はチアゴ・アウベスが魅せる。まず52分、自陣で相手のパスミスをカットし、ドリブルでもパスでもなくシュートを選択する。60メートルクラスの超ロングシュートが、相手GKの頭上を越えてネットを揺らしたのだった。
さらに56分、ペナルティエリア内で河井からパスを受け、右足をコンパクトに振り抜く。自身2点目にして、勝利を決定づける4点目が生まれた。
清水、サガン鳥栖、そしてG大阪とJ1クラブを渡り歩いてきた29歳のブラジル人FWは、「自分が2点取ったのは嬉しいけれど、何よりも大切なのはチームの勝利。岡山をJ1へ昇格させるために来たので、開幕戦で勝つことができて良かった」と笑顔を浮かべた。
昨シーズンの岡山は15勝14分13敗で11位に終わったが、失点はリーグ最少2位タイだった。京都のJ1昇格に貢献したヨルディ・バイスと、CBながら際立った得点力を持つ柳を獲得した今シーズンは、昨シーズン同様の守備力を維持しつつ攻撃力を高めていくことがテーマになる。
オーストラリア代表FWミッチェル・デュークが得点源として期待されるが、彼は3月、6月とカタールW杯アジア最終予選に招集される可能性が高い。コロナ禍での海外渡航は不確定要素も含むだけに、デュークが使えない試合も想定しておかなければならない。その意味で、デュークがベンチスタートだった一戦で川本とチアゴ・アウベスがゴールをあげたのは、今後につながっていくだろう。