■「準備試合」の川崎と「90分ハードワーク」の浦和
今シーズン、日本からACLに出場する4チーム(川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、浦和レッズ、ヴィッセル神戸)はいずれも監督は昨年から留任している(ただし、横浜FMのケヴィン・マスカット監督は昨シーズン途中に就任しており、このクラブの監督として新シーズンを迎えるのは初めてだ)。そのため、各監督は選手やチームの特徴も把握しており、またチームのコンディションの上げ方についても昨年の経験を生かすことができる。
したがって、この4つのクラブは開幕にピークを設定しないのではないだろうか?
ただし、浦和レッズは昨年のシーズン中に新しい選手を次々と獲得。さらに、新シーズンに向けても積極的に選手の入れ替えを行っている。一昨年までのチームとはほぼ全面的に選手が入れ替わった新しいチームが立ち上げられたところなのだ。
先日の富士フイルムスーパーカップを見ても、浦和は100%に近い出来で、90分にわたってハードワークを続け、本気で川崎を倒すために戦っていた。チャナティップの起用法のテストなど“準備試合”として戦っていた川崎とは対照的だった。
従って、強豪クラブ(ACL参加チーム)の中では最もコンディションを上げて開幕を迎えるのは浦和ということになるだろう。