2月1日、埼玉スタジアム2002で行なわれたFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選グループB第8節、サウジアラビア代表戦にサッカー日本代表は2-0で勝利した。
前半32分、伊東純也の抜け出しからのクロスに飛び込み、冷静に相手DFを交わしてから決めた南野拓実の先制点。そして後半5分、長友佑都の粘りから今度は伊藤がスーパーミドルを豪快に決めてみせて、日本代表は危なげなく勝利した。
1ゴール1アシストのほかにも日本の攻撃を力強く牽引した伊東は文句なしに大活躍だったが、その陰に隠れながらもMF守田英正のプレーも圧巻の出来だった。
この日、攻守ともに素晴らしかった守田だったが、まず見せてくれたのは相手DFのプレッシャーを受けながらも、落ち着き払い、余裕さえ感じさせたボールキープとターンだ。
前半23分の巧みなトラップで相手と距離を取ってからの前線のスペースに走り込む南野へのロングパス。そして前半ロスタイムの48分、相手陣内左サイドでボールを受けた守田は、まるで往年の現FCバルセロナ監督のシャビ・エルナンデスのような、スピーディーで滑らかなターンを見せ、相手DFを翻弄、長友のセンタリングに結びつけた。
後半7分にもスローインから巧みなターンで突破にかかり、同15分にも相手の逆を取るトラップで前進、伊東のあわやPKというシーンを演出して見せた。
ボールを止めることなく動かし、隙あらばターンをし、前進。ドリブル、そして長短のパスを繰り出す守田。CDサンタ・クララに所属し、日頃、ポルトガル1部リーグ、プリメイラ・リーガで戦う彼にとってみれば、アジア最高レベルにあるサウジアラビア代表のプレッシャーでさえ、大したものではないのかもしれない。