■CFタイプが大迫ひとりでいいのか
1月22日に発表された、1月27日の中国戦、2月1日のサウジアラビア戦に臨むサッカー日本代表23人。
気になるのはFWだ。日本代表のポジション表記は昨年11月から「MF/FW」となっているのだが、今回のメンバーから4-3-3のセンターフォワードを探すと、大迫勇也ひとりとなっている。浅野拓磨や前田大然を3トップの最前線に置くことももちろんできるが、どちらもスピードに最大の特徴がある。大迫のようにポストプレーで起点を作るタイプではない。
大迫の実力に疑いの余地はない。ただ、彼も国内組のひとりだ。中国戦にはぶっつけ本番のような状態で臨むことになる。経験と実績は十分だとしても、彼に頼りきることには不安が募る。昨年9月のオマーン戦のような展開──大迫を封じられた後のプランBがなかった──は、絶対に避けなければならない。
現時点では想定したくないが、追いかける展開があるかもしれない。パワープレーに活路を求める場合に、高さや強さを特徴とするストライカーを手元に置いておくべきだったのではないだろうか。あるいは、CBを前線にあげるオプションを、今回ばかりは用意しているのか──。