■サウジアラビア戦は監督采配がカギに

 監督が代わったばかりの中国は、日本のホームゲームということを考えても守備重視で臨んでくるだろう。アタッキングサードにスペースと時間を見つけにくいことが予想され、いかに守備網に入り込めるかがカギになる。伊東純也堂安律久保建英らの仕掛けはポイントになり、ペナルティエリア周辺での直接FKやCKを多く獲得したい。リスタートを得点に結びつけ、勝利を引き寄せたいところだ。

 サウジアラビア戦は中国戦から中4日で行われる。メンタル的にも戦術的にも、中国戦を経てチームとしての統一感は高まっているだろう。

 カタールW杯アジア最終予選はここまで6試合を終え、日本は4勝2敗の勝ち点12で2位となっている。首位のサウジアラビアは5勝1分の勝点16だ。2月1日の直接対決でサウジアラビアを下し、勝点差を詰めておかなければならない。

 勝点で先行するサウジアラビアは、引き分けでもOKである。日本にボールを持たせて自陣へ引きずり込み、カウンターを狙ってくることが予想される。

 そもそも点の取り合いになるとは考えにくい。ロースコアの攻防になるはずだ。勝敗に占める監督采配の比重が、この試合は高くなるだろう。

 前回の対戦では、サウジアラビアのエルベ・ルナール監督にしてやられた。0対0で迎えた後半、森保一監督は2枚替えをした。古橋亨梧原口元気の投入で攻勢に転じたところで、ルナール監督もふたり選手を入れ替えた。試合の流れがまた変わり、日本はミスから失点したのだった。

 勝利を引き寄せる采配ができるか。サウジアラビア戦は、森保監督のベンチワークがいつも以上に重要になると考える。

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