■心残りはマリノスからの選出人数
GKに選んだのは、チョン・ソンリョン。ランゲラックも素晴らしいプレーを連発していたし、降格した仙台のヤクブ・スウォビィクも考えた。ヤクブがいなければ仙台の失点はさらにすさまじかっただろう。また、黒星が続く仙台を、最終ラインから大声で叱咤した。3人ともに好プレーを披露したが、優勝に貢献したことで、チョン・ソンリョンを選出した。
控えメンバーも含め、2位の横浜F.マリノスからあまり選べず、3位のヴィッセル神戸から1人も選べなかったことは心残りだ。特にマリノスは、監督が入れ替わりながらも常に安定してアッタッキングサッカーを見せ続けた。その勝率は、川崎がいなければ優勝にふさわしいものだ。そして、来年の優勝奪還も十分に狙えるチームとなっている。
他に気になる選手をサブメンバーとして入れた。柿谷曜一朗は、マッシモ・フィッカデンティのチームに前線で多くのものをもたらした。リーグ戦では5得点と、FWとしては多くはないし、周囲の期待からはかなり少ないが、カウンターで得点を狙うチームの前線に多くの変化を与えた。数字以上に貢献した柿谷を評価せずにはいられない。
ついに全日程をこなして終了した今季のJ1リーグ。来年のリーグ戦に向けて、すでにストーブリーグで激しい戦いが繰り広げられている。各チーム、どのような戦い方を見せるのか。今から期待したい。