「J1&代表81試合をピッチ取材」した編集部Nが選んだ「すべてがパーフェクトなJ最強CB」【サッカー批評が選ぶ「2021年J1ベストイレブン」】編集部N(2)の画像
高さ、速さ、強さ、うまさが光り、攻撃でも貢献した川崎DFジェジエウ 撮影:中地拓也
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 最終ラインで選出したのは、左から旗手怜央中谷進之介ジェジエウ山根視来。最も悩んだのは左サイドバックだ。旗手はベストイレブンにふさわしい活躍ぶりだったが、その最大要因はインサイドハーフでのボールの受け方と前への意識。そのため中盤での選出が本来は正しいが、中盤は候補者が多いため、旗手は左サイドバックでもプレーできるということでこのポジションにした。

 他に候補者としてはチームメイトである登里享平がいた。登里は、谷口彰悟がチームを離脱している間にキャプテンとして川崎をまとめ、王者のビルドアップの起点としても機能した。他にも、ティーラトンの名前も浮かんだ。クレバーなプレーでマリノスのアタッキングサッカーを支えたタイ人DFも、ずっと見ていたい選手の一人だが、今回は旗手を選びたい。

 中谷は名古屋の堅守を支え、さらに丸山祐市が負傷離脱してからはその存在感はさらに大きくなった。昨年からチームを守り続けた守備職人は、日本代表にも選出されて3試合に出場。年齢も25歳と、さらなる飛躍が期待できる。

 そしてジェジエウは、王者のゴール前に鉄壁を築いた。谷口、車屋紳太郎山村和也というセンターバックだけでこれほどの厚い選手層を持つ川崎だが、その中でもジェジエウはずば抜けていた。強さと高さだけでなく速さも抜群で、被カウンター時にその対応からピンチを免れたことが何度もあった。

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