内田篤人、森保一監督を評価した「選手に火がつく瞬間」と「F1みたい」と語った冨安健洋の同僚【サッカー日本代表対オマーン代表戦「裏解説」で覗いた「指導者の力量」と「シビアでも温かな眼」】(2)の画像
内田篤人 撮影/中地拓也
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 11月17日、オマーン・マスカットで行われたワールドカップ・アジア最終予選の日本代表対オマーン代表戦。日本が1対0で勝利したこの試合はDAZNで中継されたが、メインチャンネルと同時に放送された「裏解説」が話題になっている。これは「やべっち内田の裏チャンネル」というタイトルで、ナインティナインの矢部浩之と元日本代表の内田篤人氏が日本代表戦を解説したもの。ここでの内田氏の発言に「さすが」との声が上がっている。

■対戦して凄かったのは宮市亮と現アーセナルのスピード王 

 内田氏が、選手としての経験を指導者として生かしていけるのでは、と思われる場面はまだあった。

32分、オマーンの選手がアクシデントで交代する際、オマーンの別な選手が倒れたのを見て、

内田「交代するときも準備をしなきゃいけないので、交代で入ってくる選手のために時間を作らなくてはいけないので、寝るというのはありっちゃあり。
 ぼくだってあのー、しょっちゅう怪我してたんで最後のほう。Jリーグ帰ってきてから。あ、肉離れしたな、って思って、あーあ、ってベンチに帰ろうとしたら、曽ヶ端さんがキーパーの所からダーッと走ってきて“お前寝なきゃダメだろ! お前準備する時間作んなきゃダメじゃねえか!”って言われて。鬼の形相でしたよ。すぐ寝ましたぼくこうやって」

 と、同僚のGK曽ヶ端準との秘話を明かした。

 伊東純也に関連してか、実際に対戦して「スピードがある選手」という話題になった際には、日本人選手と外国人選手を1人ずつ具体的に名前を挙げた。

内田「宮市。彼と対面したんです。ドリブルかな。ちょっとね、衝撃でしたね。スピードももちろんそうなんですけど、腰がぜんぜん落ちない。アフリカンの選手と対戦してるような感じでしたね。ぼく尻もちつきましたもん、宮市と対戦したとき、ほんとびっくりしました。はやいし、うまいっす。怪我が多いけど、Jリーグ戻ってきて、コンディションととのってくれればおもしろいんですけど」

 と、宮市亮を絶賛。そして、しばらく経って、思い出したかのように、現在アーセナルでプレーする冨安健洋の同僚である、オーバメヤンの名前を出した。

内田「おれ誰だろ、いちばん早かったの……ウォルコット、オーバメヤン、かな。オーバメヤンめちゃめちゃ早かったですね。目で追うのがF1追っかけてるみたいな。感じでしたからね。腰が落ちないし」

 世界を相手にしてきた内田氏ならではの感想といえるが、それだけに代表を見る目は厳しい。

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