サッカー日本代表は11月11日、ベトナム代表とワールドカップ最終予選を戦い、1-0で勝利した。
これで2位のオーストラリア代表に勝点1差に迫ったが、最下位相手の最少得点での勝利にはさまざまな声がある。
来し方、さらに次のオマーン戦について、取材歴50年を超える大住良之、後藤健生という2人のベテランサッカージャーナリストが試合直後に語り合った。
■今はリスクを冒すべき状況か
――次のオマーン戦は、どんな選手で臨むことを期待しますか。
後藤「守田英正が出場停止だから、板倉滉を遠藤航と一緒に守備的なMFとして並べる。そうなると、もう1人の中盤を田中碧にするのか、柴崎岳にするのか。4-2-3-1にして鎌田大地にするといういくつかの選択肢があるけど、どれもこれまで使ってきた選手たちだから、どれでも使えるよね」
後藤「僕が監督だったら使わない。あまり調子が良くないのは間違いないけど、森保一監督だったら、大迫しかないだろうなと思う。今の状態だったら、南野も使えない。先月も同じ話をしたと思うけど、試合に出ていないから厳しい。長友佑都は他に誰がいるのかと考えると、まだ長友でいくしかないかなと僕は思っているけどね」
大住「そうすると、あまり意見は変わらないわけだな」
後藤「でも大住さんは、左サイドバックに旗手怜央とか、次々と今まで出たことがない選手の名前を言うから。それはいくらなんでもリスキー過ぎるでしょ。今はそんなにリスクを冒すべき状態じゃないよ、っていうことなんだよね。慎重に戦って勝点3さえ取り続ければOK、という状況だから」
大住「その認識がちょっと違うんだよね。サウジアラビアとオーストラリアもどこかで取りこぼしをするかと言うけれど、それは頼りにしてはいけないものを頼りにすることであるような気がするけどね」