■次々押し寄せる強烈な「プレス」

 というわけで、この日は単なる空港見学になってしまいました。僕は開幕戦の翌4月4日に空港に行って、5000ナイラの現金(50ナイラ札100枚)を支払ってカノに向かいました。

 10時発だと思っていたフライトは、実は14時発で、この日はカノ行きはこの1便だけしかないそうです。仕方なく、チェックインしてから待合室で待っていると、「チャーター機が飛ぶから60ドル出せば、それに乗ることができる」とか、「チャーター機が飛べなくなって、その乗客が乗ってくるからキミのフライトは大混雑だ。50ドルでファーストクラスにアップグレードしてやる」とか、いろいろな人が近寄ってきます。なんとか、金を出させようというのです。

 ナイジェリア南部に住むヨルバ民族は、本当に商売熱心でアグレッシブな人たちばかりです。

 ようやく、14時にカボ航空の使い古したボーイング727型機に乗り込みました。両側は日本の初戦の対戦相手であるカメルーン・サッカー協会のでっぷり太った役員たちでした。

 カノは乾燥したサバンナ地帯にあるナイジェリア北部の大都市で、英国航空(BA)やオランダ航空(KLM)の国際線も乗り入れています。ターミナルはこじんまりしたものですが、ラゴスの国内線ターミナルに比べれば近代的な構造(つまり普通)の空港でした。

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