■守備の破綻を救い得る武器
この、「いざとなったら点の取り合いも辞さない」という姿勢は、これからも持続してほしい点だ。基本的に守備の堅さをストロングポイントとして戦うにしても、時には(2021年の10月のように)守備が破綻することもある。しかし、それでもいざとなったら、点の取り合いを演じて勝ち切ることができる。それができれば、どんなコンペティションでも優勝という結果に結びつけるための大きな武器になるだろう(そのためには、シュヴィルツォクという絶対的な存在は手放したくない)。
いずれにしても、名古屋は川崎フロンターレと横浜F・マリノスの“2強”体制を打破するための最有力の存在に違いない。だからこそ、ルヴァンカップ優勝という結果を出した今こそ、僕は、その決勝戦での戦い方について苦言を呈したかったのである。