名古屋 柿谷曜一朗
古巣対決となる名古屋のMF柿谷曜一朗は「名古屋の一員としてタイトルを獲る」 撮影/中地拓也

 名古屋グランパスは、30日に行われるルヴァンカップ決勝戦に向けて、29日に埼玉スタジアムで前日練習を行った。練習公開は冒頭の15分のみだったが、ランニングのあとには、ストレッチとウォーミングアップを念入りに行った。

 名古屋にとっては初のルヴァンカップ制覇がかかる試合。今シーズンはACL出場を筆頭に、リーグ戦でも上位につけ、ルヴァンカップ、天皇杯とすべてのタイトルの可能性を残していた。

 ところが、そんな過密日程も影響してか、ACLは準々決勝で敗退。さらに27日に行われた天皇杯の準々決勝では、奇しくも今回の決勝で対戦するセレッソ大阪と同じ週に2連戦で顔を合わせることになったが、天皇杯はC大阪に0-3で敗れ、準々決勝で姿を消した。残すタイトルはこのルヴァンカップのみ。2日前に天皇杯の可能性が消失したばかりなだけに、この決勝にかける思いは計り知れない。

 練習後の会見で、フィッカデンティ監督は、「過密日程の中で犠牲を払ってきたものもあり、ここまでやってきた。明日、タイトルを獲れれば、その価値があったということを証明できる。明日は(天皇杯から)メンバー変更もあると思うが、選手たちには出せるものをすべて出し切ってほしいという思いで送り出したい」と話した。

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