■古巣対決の柿谷は「名古屋の一員としてタイトルを獲りたいという気持ちだけ」
今年、名古屋に移籍してきたMF柿谷曜一朗は、幼い頃から時間を過ごしたC大阪との古巣対決となる。4年前にC大阪がルヴァンカップで優勝した際には、キャプテンとしてチームを率いて、C大阪に初タイトルをもたらした。
そんな古巣との対戦について、柿谷は「セレッソは育った場所なので、決勝のカードが決まった時からわくわくしていた。でも、僕が名古屋に来なければこの経験はできなかったので、とても楽しみ。僕がセレッソと対決するとなると意味が変わるかもしれないが、(古巣対決に関しての)個人的な思いはまったくなく、名古屋の一員としてタイトルを獲りたいという気持ちだけしかない。明日はセレッソの誰が出ても、個人的なことよりも、チームで準備してきたことを90分間やり続けたい」と話した。
しかし、小菊昭雄監督や古巣の選手たちについて話題が及ぶと、表情を緩めた。「小菊さんには、小さい頃からすべてを見せてきた人なので、小菊さんに評価してもらった部分を見せたいし、名古屋の試合を見せつけたい」と、恩返しも誓った。
マッチアップをすることになるであろうDF瀬古歩夢については、「ユース出身ということで、昔から甘く育ててしまった」と苦笑いしながらも、「年齢はかなり年下だけど、歩夢は間違いなく、これからのサッカー界やセレッソを背負っていく選手なので、決勝で戦えるのはとても楽しみ」と、ピッチ上での再会を楽しみにしている様子だった。
また、リーグ戦で対決した際には、C大阪のDF丸橋祐介から「点を取らないでくれ」と懇願する連絡が来たというが、「試合をするから連絡を取っているわけではなく、いつも取っているけれど、まさか決勝で一緒にやるとは思ってなかったので、楽しみだねとお互いに話していました」と明かした。