■首位磐田が2試合連続ドロー
ひょっとしたら、結末が変わるかもしれない。
J1昇格争いの行方が、分からなくなってきた。
10月23、24日に行なわれたJ2リーグ第35節で、首位のジュビロ磐田と2位の京都サンガF.C.が引分けた。
磐田は愛媛FCの抵抗にあった。
37分、右サイドからカットインした鈴木雄斗の左足シュートが、DFに当たってゴールネットを揺らす。序盤からボール保持率で上回っていた磐田が、前半のうちに愛媛のゴールをこじ開けた。
ところが、69分に川村拓夢の強シュートを浴びて1点差に詰め寄られ、71分には小原基樹にドリブルシュートを決められてしまう。来シーズンの愛媛加入が決定している小原は、9月に特別指定選手として登録され、出場3試合目でのJリーグ初ゴールとなった。
1対2とされた磐田は、74分に同点へ持ち込む。松本昌也が左サイドを突破し、鈴木がヘディングシュートでネットを揺らした。
終盤には山本義道のシュートがバーに嫌われる場面があり、磐田は3点目を取りきれない。2対2のまま終了のホイッスルを聞き、2試合連続のドローとなってしまった。
磐田は23節のモンテディオ山形戦を最後に、12試合連続で負けていない。J2でのクラブ不敗記録に、あと1試合と迫っている。一方で、4試合連続で失点を喫しているのは気がかりだ。
次節は主砲ルキアンが出場停止だ。さらに小川航基のケガによる戦線離脱が、24日に発表されている。彼らの不在を補うオプションは持っているものの、次節の大宮アルディージャ戦では守備から試合を作っていきたい。14節から20節まで7試合連続でクリーンシートを記録した当時の安定感を、もう一度取り戻したいところだ。