■後任候補筆頭は?
森保監督の後任の筆頭候補として考えられるのは、反町康治JFA技術委員長だ。2001年にJ2のアルビレックス新潟の監督に就任し、2003年にJ1昇格に導いている。2008年の北京五輪ではUー23日本代表を指揮。吉田麻也、長友佑都、内田篤人、香川真司、本田圭佑、森本貴幸などを擁したが、日本は3戦全敗となってしまった。
その後、反町氏は2009年に当時J2の湘南ベルマーレの監督に就任。1年でJ1昇格へ導いたものの、翌年はJ2降格。2011年も指揮を執ったが、成績が振るわず、シーズン終了後に退任となった。2012年には松本山雅FCの監督に就任。松本を2度もJ1昇格へ導き、2019年限りで退任した。昨年3月に現職の技術委員長に就任している。
反町氏は選手の特徴を的確に捉え、自身の戦術に合った選手を起用する。また、戦う闘志を引き出すこともできる監督だ。現在は監督業には就いていないが、技術委員長として日本代表を近くで見てきた。さらに北京五輪出場権を獲得した実績もあり、日本人監督を考えるのであれば、反町氏が筆頭にあがってくるのではないか。また、前田大然の素質を見抜いたのは反町氏だ。若手選手の発掘、育成のためにも反町氏を推薦したい。