J1リーグ第25節 サンフレッチェ広島―川崎フロンターレ
8月21日(土)|19:00 エディオンスタジアム広島
昨季王者の川崎フロンターレが、サンフレッチェ広島への「リベンジ」に挑む。川崎には、絶対に広島を倒したい理由があるのだ。
昨季の川崎は、圧倒的な強さを示してJ1を制した。粗探しをすれば、その道中にも改善点がなかったわけではない。ただ1チーム、サガン鳥栖に対してだけリーグでの2試合ともに引き分けと、勝ち越すことができなかったのだ。
今回対戦する広島とは、今季前半戦にホームで引き分けている。2位の横浜F・マリノスが勝ち点6差に迫っているが、あまりベクトルを他チームに向けすぎるべきではない。自分たちを高めていけば、自然と結果はついてくる。成長のひとつの目安は、優勝した昨季の自分たち。全チームに勝ち越して去年のチームを超えるためにも、しっかり広島相手に勝っておきたいのだ。
他にも勝利が欲しい理由がある。前節は柏レイソル相手に引き分けた。2試合続けて勝ち点を落とせば、どうしても追随してくる横浜FMの足音が、頭の中で大きく響いてくることになる。
やや順位を下げているが、大崩れなどしない広島が難敵であることは間違いない。川崎にとって、難しい試合になることは確かだ。
■サンフレッチェ広島
11位 勝ち点31 7勝10分6敗 25得点23失点 得失点差2
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L△1-1 福岡(A)
L●0-1 横浜FC(H)
L△1-1 鳥栖(H)
L○1-0 柏(H)
天●1-5 お京都(H)
【通算対戦成績】
H 21試合・ 6勝 6分 9敗
A 21試合・ 4勝 4分13敗
計 42試合・10勝10分22敗
【直近対戦成績】
2021年 4月18日 J1第10節 △1-1(A)
2020年10月14日 J1第22節 ●0-2(H)
2020年 9月13日 J1第16節 ●1-5(A)
2019年11月 2日 J1第30節 ●1-2(A)
2019年 7月31日 J1第16節 ○3-2(H)
【今節のみどころ】
前節は大雨のために中止となり、試合間隔が12日に開いた。休養十二分の状態で、強敵相手に立ち向かえる。
広島は2018年にも豪雨による被害に見舞われ、天皇杯の名古屋グランパス戦が延期になったことがあった。その翌週のリーグ戦では、ホームでガンバ大阪に4-0と快勝。城福浩監督は、被害に遭われた方々の力になりたいとの思いを口にしていた。優れたモチベーターでもある城福監督は、今回もこの試合の意義を選手に伝え、さらなる力を引き出すはずだ。
川崎の強力な攻撃力に対して、まずはしっかりした守備が必要となる。その下地はすでにあり、気持ちを上乗せした堅固な守備から活路を見いだしたい。