■主力の負傷だけで説明できない
ACLでは5戦1分と無敗でグループステージを突破したものの、リーグでは11勝4分7敗と徐々に黒星の数が積み重なっている。確かに、最終ラインの要であるDF丸山祐市と、FW山崎凌吾が長期離脱し、苦しい状況にあることには間違いない。しかし、それだけでは5戦未勝利の説明はできないはずだ。
ユーロ2020にも召集されたポーランド代表FWシュヴィルツォクをこの夏に獲得。得点源として、期待がかかる。マテウス頼みの攻撃陣に、新たな風を吹かせてくれるはずだが、当然、個の力に頼った攻撃ではやはり限界があることを忘れてはいけない。丸山と山崎の負傷だけではない理由は、きっとそこにある。
「どういう内容でも勝って帰る」
指揮官はリアリストの姿勢に徹するが、そのリアリストとしてあり続けるるために何が必要なのか。赤鯱軍団が、岐路に立たされている。