■「本当の闘いみたいな試合を、日本もだいぶできようになってきたよね」

―で、あのいい攻撃の後でやられちゃうんですよね。

大住「スローインだよね」

後藤「右から仕掛けがあって、それを何とかしのいで攻撃を切った後のスローイン。そこで一瞬スキができちゃった」

大住「遅れたよね。7月に大阪でやった試合は、相手がスローインのときに一瞬気が抜けたのをついて点を取ったんだけどさ。両方ともまったく気を抜かないで戦ったなかで、ほんのちょっと隙ができたのが、あの時間だったよね」

後藤「本当の闘いみたいな試合を、日本もだいぶできようになってきたよね」

大住「115分間やったのはすごく立派だったけど、このときスローインで取られたというのは、ベルギーにコーナーキックからカウンターでやられたのと同じように、日本のサッカーみんなで共有して、こういう風にやられないようにするべき」

後藤「同時にスローインからどうやって繋ぐかっていうのは、さっきのヘディングの話じゃないけれど、もうちょっと研究の余地ありだよね。スローイングがただ投げて、敵に行っちゃいました的なのは絶対許さないでね。そういうのを普段のリーグ戦から身につけておけば、多少は減らすことが……」

大住「投げたボールを捕られることはほとんどないけど、投げて返したボールに出しどころがなくて、ただ蹴って、次にとられるのがすごく多いんだよね」

後藤「スローインは合法的に手を使っていい稀なケースなんだから、もうちょっといろいろ……高校サッカーのロングスロー合戦はいただけないけど、正確につなぐ、っていうのは極めてほしいね」

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