【東京オリンピックサッカー】残り一戦の激論(4)「運命を分けたスローイン」「日本も本当の戦いができるようになった」の画像
相馬勇紀 写真:中地拓也
8月3日、東京五輪男子サッカーの準決勝に臨んだ日本代表。優勝候補のスペイン代表を相手に延長戦を戦い0−1で敗れた。久保建英堂安律を中心に攻め、吉田麻也板倉滉が鉄壁の守りを見せ、120分のうち115分を無失点に抑えたものの、最後の最後でマルコ・アセンシオにスーパーなゴールを決められた。6日には銅メダルを懸け、メキシコ代表との3位決定戦を控えるなか、大住良之と後藤健生が日本のサッカーについて激論を交わしたーー。
※第3回はこちらから

 

三好康児はいかがですか?

大住「三好も奮闘してたんじゃないの? 堂安と久保がいないから、もうぜんぜんダメ、っていう状態にはならなかったよね。6月の親善試合なんかでは、2人いなくなったらどうにもならない感じだったけど、全然そういうのはなかった」

後藤「久保と堂安が、本当に100%の状態だったら差があるとは思うけど、いまの疲労をため込んだ2人と比べたら、十分以上に盛り返した感があるよね」

―日本がひとしきり攻めている時間がありましたね。

後藤「あったね。単発じゃなくて、第二波、第三波くらいまで行った」

―あれはさすがにスペインもハラハラした?

後藤「あの時間に点取られたらけっこうヤバいもの。そりゃハラハラするでしょう。ミスっていうのはどんなうまい選手にも起こるし、疲れてるのは分かってるから。それはスペイン人も同じ。」

大住「最後はコーナーでキープしてたじゃない。もう必死だったんだよ」

後藤「日本は負けても“善戦した”って言ってもらえるけど、スペインが日本に負けたらぼろくそ言われるんからね。“何のためにA代表の選手まで連れて行ったんだ!”って。クラブから猛烈にブーブー言われる。日本は“スペイン強かったね、まあ守備は頑張った”とか言えるけどね」

大住「スペインも隙を見せなかったよね。真ん中のCB2人も高かったし」

後藤「もっとペナルティーエリアまで入らないと。いくらVARがあってもPKがもらえないしね」

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