■「課題はヘディング」「日本はヘディング下手だよ」
―ヘディングといえば、前田大然に惜しいヘディングがありましたね。
大住「ああ、あれは決めてほしかったね。まあ難しいといえば難しい」
ヘディングは、この大会を通じてやっぱりね。前から言ってたけど日本サッカーはヘディングが下手すぎ、弱すぎ、だと思う。やっぱりさ、ブラジルなんか見てたらさ、頭でパスするのがものすごく正確なんだよね。
ところが、日本の選手はどこにいくか本当にわからない。頭に当てれば、それで仕事が済んだみたいな感じになっちゃって。もうちょっと……。いまヘディングは“しちゃいけない”とか問題になってるけど、ヘディングの使い方も、ちゃんと厳密にしていかないと。ようするに、浮いた球がパスにならないんじゃ、しょうがないよね。半分、チャンスを失ってるようなものだよ」
―ディフェンスが中盤に繋ぐヘディングもそうですか。
大住「そうそう。ブラジルの選手はほんとにヘディングうまいよね。短いパスでもヘディングでちゃんとプレーしやすい場所に落としていくし、もちろんスペインもそうだし。
ヘディングが、日本のサッカーの弱点だという意識がなさすぎるんだよね。もちろんインサイドキックももっと正確に強くしなきゃいけないんだけど」
後藤「やろうとする監督はときどきいるよね」
大住「だけど、それをもっと下の年代からちゃんとやってかないとダメだよね」
後藤「最近、“ヘディングの練習しすぎちゃいけない”って言われてるけど、ヘンだよね。練習しなかったら余計に事故起こりそう。確かにやり過ぎはよくないと思うけど」
大住「たとえば長く足で蹴って50メートルくらい先から来たヤツを、ゴンとヘディングするなんて別にそんなことを熱心にやる必要はない。3メートルの距離でヘディングパスができないのはおかしいよね。
今大会通じて、日本はヘディングが弱いな、と思った。フル代表にもなるとそうでもないんだよね。オーストラリアでやった試合で空中戦で5割以上の勝率とったこともあるし、そんなに悪くないんだけど、やっぱりJリーグとか下の年代になると、急に落ちる」