【東京五輪】決勝Tの激論(3)「久保建英のゴールは、日本代表の試合でも何十年も見たことのないようなシュート」「チームがああなると信じていた」	の画像
久保建英 撮影:中地拓也
自国開催の東京五輪で、サッカーの五輪代表は男女ともに1次リーグを突破して決勝トーナメント進出を決めた。女子は1勝1敗1分、男子は全出場国中唯一となる3勝。取材歴50年のサッカージャーナリスト・大住良之と後藤健生の2人はこの東京五輪と日本サッカーの未来をどう見るのか――。
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●ベスト8組み合わせ
・男子
日本(A組1位)
ニュージーランド(B組2位)

スペイン(C組1位)
コートジボワール(D組2位)

韓国(B組1位) 
メキシコ(A組2位)

ブラジル(D組1位)
エジプト(C組2位)

・女子
英国(E組1位)
オーストラリア(G組3位)

スウェーデン(G組1位)
日本(E組3位)

オランダ(F組1位) 
米国(G組2位)

カナダ(E組2位)
ブラジル(F組2位)

 

●ベスト8以降の試合日程
女子
・7月30日(金)
17時 カナダVSブラジル
18時 英国VS豪州
19時 スウェーデンVS日本
20時 オランダVS米国

男子
・7月31日(土)
17時 スペインVSコートジボワール
18時 日本VSニュージーランド
19時 ブラジルVSエジプト
20時 韓国VSメキシコ

■「南米はレフェリーにクセがあるね」「昔ロングインタビューしたこともあるよ」

後藤「今大会はレフェリーの問題が大きいよね」

大住「うん。南アフリカ戦では明らかに判官びいきなレフェリーだったし、コテッと倒れて痛がっているプレーにもすぐカードを出すからね。南アフリカ戦はベネズエラのレフェリーだったんだけど、彼はコパ・アメリカでアルゼンチンの試合を2試合担当して、ワールドカップ予選でもアルゼンチンの笛を吹いているんだよ。よっぽどタフな人なんだろうなと思ったら、やわな人だったね」

後藤「中南米のレフェリーには変わった人が多いからね……。地位のある弁護士とか医師が多いんですよ、それでサッカー選手を、言い方は難しいけど下に見ているし、偏見を持っている人もいる」

大住「そう言われるとたしかに、ドクトルなんとか、っていう名前の人がけっこういるよね?」

後藤「1995年にウルグアイで開催されたコパ・アメリカの時も、準々決勝のブラジル戦でアルゼンチンを相手にひどい笛を吹いたレフェリーがペルー人だった。それでアルゼンチンが敗退した後に、アルゼンチンのスポーツ誌のエル・グラフィコが、そのレフェリーにロングインタビューをやったんだよね。そうしたら、そのレフェリーがそういった偏った視点のことも答えるし、自分のジャッジがいかに正当か語っているんだよね。

  インタビューするほうもするほうだし、それに答えているレフェリーもすごいよね。そのやり取りを見て、南米ってすごいなって思ったね」

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