【J2前半戦ベストイレブン(1)】<GK~ボランチ編>失点数リーグ最少の京都からはGK若原智哉とCBヨルディ・バイスを選出!【戸塚啓のJ2のミカタ】の画像
ヨルディ・バイス(京都)   写真:松尾/アフロスポーツ
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■J2リーグ前半戦のベストイレブンを選定! <GK~ボランチ編>

 前半戦を終えたJ2リーグから、ベストイレブンを選出した。

 選考の条件は前半戦21試合の1890分のうち、半分に相当する945分以上のプレータイムを記録していることとした。同じポジションに複数の候補者がいる場合は、所属チームの成績を加味した。このため、中位から下位チームで印象的なプレーを見せている選手でも、ベストイレブンにはなかなか入ってこないことになる。

 システムは4-2-3-1とした。上位チームではジュビロ磐田ヴァンフォーレ甲府が3バックを採用しており、4バックでも京都サンガF.C.は4-3-3(4-1-2-3)の立ち位置を基本としている。そのなかで、攻撃時には3トップ気味にもなり得る想定で、4-2-3-1に選手を当てはめてみた。

 あなたの見立てと重なるところがあるのか、それとも違いが多いのか──ぜひ比べてみてほしい。

 

GK 若原智哉(京都)

第一子誕生直後の1試合を除き、20試合にフルタイム出場。磐田、新潟、琉球らの上位チームがケガなどで複数のGKを起用したのに対して、京都はこの21歳がゴールマウスを守ってきた。クリーンシート12試合はリーグ最多で、15失点はリーグ最少(若原の出場試合では14失点)。攻撃的なスタイルを貫くチームで、勝点奪取につながるセーブを見せている。

 

右サイドバック 藤原奏哉アルビレックス新潟) 

ギラヴァンツ北九州から完全移籍し、全21試合に先発出場。プロ2年目の19年まではボランチを本職としていただけに、ビルドアップに積極的かつ滑らかに関わる。ハーフスペースを巧みに使いながら、攻撃の局面で数的優位を生み出す。アルベルト・プッチ・オルトネダ監督の戦術の体現者と言っていいだろう。

 

右センターバック ヨルディ・バイス(京都)

前半戦を2位で折り返した京都で、フルタイム出場を記録した唯一の選手。センターバックとして相手の攻撃を跳ね返す強さはもちろん、ビルドアップからフィニッシュにまで関わっていく。アタッカー陣とのコンビネーションも秀逸だ。18年の来日以降で、ベストと言っていいシーズンを過ごしているのでは。

 

左センターバック 千葉和彦(新潟)21試合出場

前半戦の終盤はやや勢いを失った新潟だが、シーズン開幕から13戦負けなしのロケットスタートを記録した。そのチームを最後尾から支えたのが千葉だ。CBのコンビを組む舞行龍ジェームズとともに、アルベルト監督のポゼッションサッカーを推し進める。相手のプレッシャーを受けてもすぐに蹴り出したりバックパスしたりせずに、すぐに選択肢を変えられるのは彼の長所だ。

 

左サイドバック 沼田圭悟FC琉球)21試合出場

このポジションでは荻原拓也(京都)や堀米悠斗(新潟)もコンスタントに活躍しており、所属クラブとは違うポジションに当てはめれば伊藤洋輝松本昌也(いずれも磐田)も候補にあがる。そのなかで、全試合に先発してプレータイムもほぼパーフェクトの沼田を選出。左サイドからのクロスと積極的なシュートは、右SBの田中恵太とともにチームのストロングポイントとなっている。J1、J2の複数クラブを渡り歩き、いままさに円熟期を過ごしている印象だ。

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