■磐田が新潟との上位対決を制す!
前半戦の王者の座は、ジュビロ磐田が射止めた。
全42節で争われるJ2リーグは、前半戦最後の試合となる21節が7月3日、4日に行なわれた。
前節まで2位の磐田は、3位のアルビレックス新潟とのホームゲームに臨んだ。
試合は意外な展開となる。上位対決にふわさしい拮抗した戦いが予想されたが、開始早々の6分にスコアが刻まれる。磐田が先制した。
左CB伊藤洋輝のスルーパスから、左アウトサイドの松本昌也がゴールネットを揺らした。この試合を最後にドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトへ移籍する伊藤が、下部組織から育ってきたチームに先制点をもたらした。
18分には追加点が生まれる。山田大記がドリブルでボールを運び、左サイドの大津祐樹へつなぐ。大津はファーサイドへクロスを供給すると、ルキアンが右足ボレーで突き刺した。守から攻への切り替わりで新潟を上回り、2シャドーの山田と大津、1トップのルキアンもフリーになったことで生まれた得点だ。
4試合ぶりに複数得点をマークした磐田は、32分にも歓喜の輪を作る。直接FKの流れでゴール前に残っていた右CB森岡陸が、大津のシュートにうまく反応してプッシュした。法政大学から加入1年目の森岡は、嬉しいプロ初ゴールとなった。
磐田はここまで7試合連続でクリーンシートを達成している。この試合は3バック中央の大井健太郎を欠いているが、代わって出場した山本義道が最終ラインをまとめた。3点のリードを奪ったあとはゲームをコントロールしていき、79分と90分に失点したものの、3対2で逃げ切った。