■7月3日/J1第21節 ベガルタ仙台 ― 浦和レッズ(ユアスタ)
後半戦最初の試合をホームで迎えたベガルタ仙台は、浦和レッズと引き分けた。前節・福岡戦までの8戦で7得点と異常な決定力を示すFWキャスパー・ユンカーにチャンスを作られたものの、守護神の神セーブも飛び出してシャットアウト。2連勝中のリカルド・レッズ“に対し、粘り強く戦い完封してみせた。一方で、好機を決められずスコアレスで試合終了。白星こそ掴めなかったものの、後半戦に期待を抱かせる内容だった。
仙台はチャンスを作り、失点もゼロに押さえながら試合を展開。しかし、白星を掴むことはできなかった。序盤の負傷交代でゲームプランが崩れたことも影響しているが、とはいえ、勝者としての権利を持った状態で90分が推移していただけに、もったいない試合であることは否めない。
仙台は浦和戦を含めて3勝7分10敗。大きく負け越しており、勝ち試合が少ない。その勝利数はワースト2位タイの数字だ。
その一方で、今季はここまで惜しい試合を何度も繰り返している。この試合は言うまでもなく、前節・清水戦も2度も先行されながら追いつき、しかしながら、直後に逆転を許して敗戦。その前の鹿島戦では、アウェイで常勝軍団にリードしながら、ロスタイムの最後で追いつかれてしまった。勝ち点3を手にする直前で「2」を失い、勝ち点1を手にする直前にそれを失う。際どい場面で白星を逃し続けてきたし、だからこそ、この順位にいるともいえる。