【J1分析】「広島対柏」日本代表からの還元(1)佐々木翔、川辺駿、大迫敬介の画像
ゴールを喜ぶ佐々木翔 撮影/原壮史
広島対柏戦での写真 20210619

【明治安田生命J1リーグ 第18節 サンフレッチェ広島vs柏レイソル 2021年6月19日 19:03キックオフ】

 失礼ながら、これは勝てないパターンだろうな、と思っていた。いや、やられるパターンだろうとさえ思っていた。

 前半、広島は圧倒的にペースを握り続け、45分で放ったシュートは16本。エリア内だけでなく、ミドルシュートも無理矢理のものではなく決定的なタイミングであることが多かったにもかかわらず、ボールは枠を外れ、あるいはこの日がJ1リーグ戦デビューとなった佐々木雅士の好セーブにあい、とネットが揺れることはなかった。

 後半も広島が攻めるもののスコアは動かず、こうも決まらないと、そのまま0-0で引き分けか、柏が突然1発で仕留めて0-1か、というのがよくあるパターンだった。サポーターももちろんそれはわかっていて、たまに柏が前を向くとそれだけでスタジアムがざわつくほどになっていた。

 しかし、結果は1-0。何度も何度も攻め続けた結末は、シュートではなく佐々木翔のクロスがディフェンダーに当たって軌道が変わってそのままゴールに吸い込まれる、というものだった。

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