19日間で9連戦。2021年5月28日から6月15日にかけ、男女A代表、U-24代表合わせ、サッカー日本代表は怒涛の日程となった。五輪最終選考のための対ジャマイカ戦、ピクシーの愛称で知られたドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビアとのA代表親善試合、そしてなでしこ……大住良之、後藤健生のサッカージャーナリスト2人が徹底的に語り合う!
■ワールドカップ最終予選に向けての「融合」
―フル代表は次に1試合をやって、それで最終予選ですね?
後藤「怖いな」
大住「怖い?」
後藤「初戦はどこだろう……って」
大住「日本は第1シードだから、イランとは一緒にならないんだよね。5月のFIFAランキングで、シードを決めるから。3位の韓国、4位のオーストラリア、このうちのどちらかが一緒の組に入る。そろそろ韓国だよね?予選では20年もやっていないんだから」
―そんなになりますか?
大住「あと、その下のサウジアラビアとかイラクとか。シリアも入ってくる」
後藤「ベトナムとか……あと、西野朗監督のタイはダメそうですね」
大住「最終予選は、この後すぐだから。ただ、それはオリンピック後の話。つまり、1チーム1カテゴリーになるわけだよ。チームもガラリと変わると思うよ」
後藤「それをテストする試合もなしに本番を迎えるからね」
大住「そうだね、けど1チームだから。11日の前半を見ていたら、99年のコパ・アメリカを思い出したよ。なんか、捨て去られるチーム、のような感じの。あの時は、引導を渡すために連れて行った感じだったし、なんかちょっとね……けど、後半が良くなったのが、本当に良かったよね」
後藤「捨て去っちゃいけませんよ。攻撃陣は南野拓実や鎌田大地や伊東純也など主力がいるんだから」
大住「けど、アンダー24の攻撃チームもより多彩だよね」